たこ焼き焼き用銅板製造工程
当社ではたこ焼き・ベビーカステラなど全ての銅板を職人の手によって作り上げています。今回はたこ焼き用の銅板の製造工程をご紹介いたします。
1.銅板の焼きなまし
まずは銅板を加工できるように柔らかくするため火で赤くなるまで加熱します。
2.叩く
熱して加工できる状態になった銅板にたこ焼きの焼き穴を張り出すため木槌で叩いていきます。一見単純な作業に見えますが銅板を作る製造工程でこの作業が一番技術と経験が必要になる作業です。
3.銅板のシワを伸ばす
焼き穴を作る過程でどうしても銅板にシワができてしまいます。そのシワを伸ばすためにプレス機を使用します。ある程度シワが伸びたら、「焼きなまし工程→焼き穴の張り出し→シワの修正」の作業を繰り返し行います。この工程を繰り返さず、一気に次の加工に進んでしまうと銅板が破れてしまいますので、納得いくまでこの作業を丁寧に繰り返し行います。
4.焼き穴の深さを均一にする
焼きなましからシワの修正を終えた銅板の焼き穴の深さを均一にしていきます。だいぶたこ焼き用の銅板らしくなってきました。
5.洗い
焼き加工で黒くなった銅板を1〜2時間ほど専用の洗浄液につけ、金タワシで洗い仕上げしていきます。洗浄が終わって綺麗になった銅板はそれぞれの寸法に合わせて切断します。
6.銅板周囲の曲げ加工
たこ焼きなどを調理する際、粉や具材などがこぼれ落ちないように、銅板の周囲に縁をつける曲げ加工を行います。尖った角も金槌で叩いて角を丸くしていきます。
最後に粗い部分を研磨してたこ焼き用の銅板を完成させます。
7.完成
銅板は鉄鋳物と比べて、熱伝導が良く、具材などもくっつきにくいのが特徴です。また、生地を返しやすいため焼きあがりも早くなります。最初に銅板を使うときはしっかりと焼き入れをしていただくことで、長期間銅板の品質を維持することができます。たこ焼き・ベビーカステラなどの銅板をお探しの方はぜひ当社までご相談ください。